明日へのモノガタリ (57): マス・コミへの信頼 - 野中
2024/11/21 (Thu) 10:51:48
マス・コミ批判が相次いでいます。
不倫報道の扱いや、パワハラ事案の報道、
果ては世界情勢の分析まで。
でも、個人的にはSNSのデマの方がずっと怖いです。
SNSの記事では「目立つ方が読まれる」
「目立つ方が儲かる」という、ところから、
自ずと、虚偽の情報を流したり、「ええっ」という
見出しをつけることが多いようです。
戦争状況のデータなどをSNSで毎日チェック
していますが、「ロシア壊滅」という見出しを何度も
見かけました。そしてその記事の中身はというと、
「××氏は、このままだとロシアは壊滅すると、語った」
などとなっていて、見出しの論調と全く違うことが、
書いてあります。
特に「広告」で、ひどいものが目立ちます。
たとえば「東京大学の研究で」などという記事で、「東」の字が、
日本で使われていない略字のものが使われていて、明確に
詐欺まがいの商品だと分かったりします。
現在のマス・コミが偏向しているとされるのは、
これまでが「信頼されすぎ」ており、その信頼の上に
安住してきた、という歴史があるせいだと思います。
しかしマス・コミの発信は、いわば報道のプロであり、
明確な虚偽報道は、その報道機関の決定的な汚点と
なりますし、虚偽でなくても名誉棄損となることも
少なくありません。つまり、マス・コミの報道は、
SNSの「惹きこみ記事」に比べれば、
虚偽の率は低いと考えていいのだと思うのです。
最近の「マス・コミ不信」の傾向は、ある意味正しい
部分はあるとは思いますが、「SNSよりはずっとまし」
という感覚は必要だと考えます。