物語とナラティヴ

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未来へのモノ-ガタリ(28): アクアスフィア - 野中

2025/06/12 (Thu) 20:56:47

ユウ(U)とケイ(K)はディズニーシーの
アクアスフィアのある広場にいました。
地球が表面に水をたたえて、
ゆっくりと回転しています。
ケイは、ユウに語り掛けます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
K「僕たちはいま宇宙に居るのかな」
U「ちがうよ」
「えっじゃあどこに居るの?」
「この地球儀は、あたしたちがいる場所なんだ」
「って、いう事は?」
「あたしたちが住んでるここは、こんなにも美しいの」
「ふうん、・・・・・・いや、よく分からないよ」
「あたしたちは、地球にしか居られない生命体ってこと」
「まあ確かに、僕たちはふつうのままでは火星人になれないからね」
「そう、だね確かに人間は、ほぼ一気圧、酸素20バーセント
窒素80パーセントの大気の下でないと生き続けられない」
「そうよ、生身で地球表面以外の所には居られない」
「生きて裸眼で宇宙をみるなんて不可能だな」
「つまり、あたしたちが『宇宙は美しい』なんて考えるのは・・・・・・」
「そう、宇宙はそれ自体が地獄なのさ」
「なんかちょっと息がつまるね。地獄に取り囲まれてるなんて」
「違うよ。それだけ地球が美しいってことなのさ」
「・・・・・・」
「ディズニー映画のさ、ウォーリーって見たことある?」
「うん」
「ロボットのウォーリーの友達、憶えてる?」
「ええ。ゴキブリさんよ」
「僕たちの回りって、生命で満たされてる」
「そうね」
「その生命の一つ一つが、本当にすべて貴重なんだ」
「うん、あの映画でゴキブリさんの可愛さったらなかったわ」
「まあ、うちの台所に居たら、追い出すけどね」
「ふふっ、そうね」
「あっ、気を付けなくちゃ」
「なあに」
「ゴキブリ亭主にならないようにしなくちゃ」
「いいよ、あたし。ケイさんならゴキブリ亭主でも」
「いや、そんな・・・・・・僕自身がイヤだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二人は、ちょっと大声で笑い合いました。
そしてアクアスフィアを背景にして、二人顔を近づけて
記念写真を撮りました。

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