人間の歴史、というのをモノ-ガタリとして捉えれば、
現代は近代の末期と言えるでしょう。
この時代には、三つの大きな課題が待ち構えています。
一つ目は、「近代の断末魔」の問題です。
近代というのは、支配者にはとても心地の良いもののようです。
ですので支配者たちは何とかしてその枠組みを維持しようと
必死になります。これが「近代の断末魔」です。
この影響をもろに被ってしまえば、次の時代を準備することも
できなくなります。
ですので、「近代的思考に捕えられた国家」がなくなるまで
自分の社会を守るために、一定以上の防衛力は必要と考えます。
二つ目は「核兵器」の問題です。
この兵器を使用させないことが、
人間を次の時代、『新生代』へと向かわせるためには必須
だと考えます。「核兵器」を持つことは、その国を「近代」
の枠におしとどめてしまうことです。
「核の脅威には核を」などという発想が
いかに愚かな事か、・・・少し考えればすぐわかることです。
「反核」を旗印に、粘り強く平和を訴え続けるべきです。
三つ目は「死の死」の問題です。
医療科学が日に日に進展し、
「お金さえあれば当面の死を回避できる」
という日がもうすぐくるでしょう。
そうなったときに我々の社会は小さくないパニックに
おそわれるでしょう。
「生命を守る」ための犯罪行為が、社会に蔓延するでしょう。
それを抑制できるかどうか。それは『人間性』そのものと
我々がどれだけ向かい合えるのかにかかっています。
これら三つの問題の他にも、『環境問題』など、我々人間が直面している、
多くの問題があります。これらを超えて、我々が無事に「近代」
を脱出して「新生代」を迎えられるかどうか・・・
それこそ今を生きる我々自身にかかっていると僕は思っています。
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モノ-ガタリと人間の関わりについては、ブログの「存在とナラティヴ」
を参照してください。少し長いですが。
また、これからの時代の「平和」について、「平和な世界に向けて」
という文も載せました。ご参照下さい。
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世界に向けて」の題字をクリックしてください。ブログは下記から。)
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